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コラム

私にとっての舞妓体験とは

挨拶に代えて?

更新日
2002年1月26日

「ANIMATO」を立ち上げてすでに3年目に突入しました。そもそもこのサイトを立ち上げた直接のきっかけは、いくつかお店を体験していく中で一度ひどいお店に当たったことからでした。サービスも変身内容もさんざん。自分でもいやだったし、なによりそこで体験した人が「舞妓体験なんてこんなもんだ」って思ってしまうのが嫌でした。友達にもあまり変身レベルの高くないところで舞妓をやったコがいて、そのコが「私、和装似合わないんだ~」って決めつけてしまっていたのをとても残念に思ったりして。普通はお店のことなんか行ってみなくちゃわからない。たまたま行ったところでそういう経験をしたらそれですべてが決まってしまう。変身そのものの楽しみももちろん、舞妓さんそのものにも誤解を招き得ない。せっかくお金をかけてやるのにそんなのつまらない。少しでも納得のいく体験ができた方がいいに決まってる。そんなことを思って少しは自分の体験が役立つかなあ、そういう楽しみを伝えられたらいいなあと思ってサイトを作りました。

私が舞妓体験、舞妓さんと言うものに興味を持ったきっかけですが、そもそも着物や日本髪、そういったことに関連する諸々の日本的な文化に興味があったんですね。「和」な世界への憧れといいますか。そういったことに興味をもって調べていたら行き着いたのが舞妓さんでした。今現在も日本髪を結って生活している人がいる、そういった文化の中に生きている人がいるということが驚きであり、とても興味を引かれました。実はそれまで舞妓さんの存在自体知りませんでしたし京都にも特別興味はありませんでした。舞妓さんに興味があって衣装や日本髪のことを調べはじめたのではなく、むしろ衣装や髪型から舞妓さんに入っていったわけです。舞妓さんに対するアプローチがそこからだったわけですから、それを実際に体験し触れることのできる舞妓体験は当然魅力的なものだったわけです。舞妓体験をきっかけに十二単や花魁などいろいろな時代衣装体験にハマりました。変身願望ももちろんありましたが、なによりもそういう衣装を実際に着られることがうれしくて仕方なかったカンジですね。実際着てみると興味も増すし、またそれでいろいろ調べてみてはまた着てみたくなる、見てみたくなる、その繰り返し。記念写真撮ることよりも、その衣装を着て動いていることそのものに意味がありました。だから着ていられる時間が長い方がうれしい。

入り方が入り方だっただけに、お店の善し悪しの判断基準も当然「どれだけ本物であるか」ということが重要でした。サイトを立ち上げた当初は「とにかく本物らしくなくちゃいけない」って考え方でやってましたね。でも、サイトを運営して行く中で人それぞれ舞妓体験に対する意識の持ち方が違うことがいろいろとわかってきました。あんまり堅苦しいこと抜きに気軽に「コスプレ」っぽく楽しみたい人もいるし、舞妓さんが好きで好きでその姿に憧れてやりたい人もいるし。それによって重視すること、出していい金額も違ってくる‥‥。そういう中で、お店に対する評価の仕方も少し見直すべきかなと感じました。お店自体もその運営方針が微妙に異なっているようにも思えてきたし。

で、現在の私のお店に対する評価基準。以前は本物らしいかどうかの一点についていましたが、今は「変身を体験学習的にとらえたときのその質の高さ」と「変身を楽しませてくれるお店としてのサービス提供の姿勢」この2点になっています。ま、両方満たしてくれるお店は私的にやはり最高ですが。

変身の楽しみ方は人によって違う。それによってお店の評価もかわる。一時期はただただ更新に追われて何がいいのかとか、自分がなんで舞妓体験してるのかとかがわからなくなった時期もありましたが、最近少しそんなことを落ち着いて考えられるようになりました。楽しみ方はいろいろあっていいし、お店もそれぞれのスタンスがあっていい。私たちはただそれを「正しく選ぶ」だけ。私もその時その時の目的や予算に応じてお店を選んでますしね。「舞妓体験はこうすべき」なんて押しつけがましいこと言う気はないし、皆さんがそれぞれの価値観でお店を「正しく選んで」満足のいく体験をするのにこのサイトの情報を役立ててくれたらうれしいなあくらいに思っています。

けど、「和」な文化を愛する者の一人としては、このサイトに来てくれた人がここのコンテンツを見ることによってちょっとはそういうことにも興味を持ってくれたらうれしい。変身して写真撮っておしまいにするだけではない変身の楽しみ、そういう文化に身近にふれられる機会の一つとして考える変身体験、見る人にそういった関心を喚起できたらちょっとシアワセです。やっぱり私の変身の基本スタンスは文化を体験し、学び、知的好奇心を満たしつつ憧れを実現することなので。

とは言え、余計なこと抜きにぱーっと格好楽しむことだってそりゃーいくらでもありますけどね~。

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